重機のような機械やクレーン・トング等の工場設備等の可動箇所にはピンが軸の役割を果たすために差し込まれます。
そして挿入・脱着を可能にするためのピン孔に設定されているクリアランス(遊び)が用意されているのが常です。
現場で負荷の高い作業が続く厳しい使用状況下ですと、クリアランスの中でピンが何度も穴の中でピン孔にぶつかり、ピン孔の摩耗が進行してしまいます。
するとブームフロント等のガタつきにより機械が傷んだり、騒音で近隣から苦情が寄せられたりします。
中古重機を長年取り扱ってきた中京重機では、経験と知識を基に、これまで難しいとされていたピン孔磨耗の再生施工(まる盛くん)をおこなっています。
これまでの肉盛り溶接の作業は手作業でしたが、自動溶接肉盛り加工を採用したため、作業時間と精密な仕上がりを両立しています。
施工箇所ですが、アタッチメントの取り付けピン孔やシリンダー取り付け部等のヨコ穴、アウトリガーの竪穴も施工できます。
(油圧ショベルのアーム・ブームシリンダーの取付ピン孔、ホイルローダのアーム連結ピン孔、バケットピン孔・鉄骨カッター・クラッシャーなどアタッチメントのセンターピン孔)
このピン孔再生施工は、ボーリングマシンを持ち運び可能にするために出張修理をおこなうことができます。
止めることができない機械や作業現場での加工もできるのです。
(別途出張料金が発生します)
再生可能な穴の大きさは60φ~400φとなっておりますので、幅広いサイズの重機のピン孔補修に対応ができるのではないでしょうか?
作業風景
使用経過により基準値よりかなり大きくなった穴

切除機で真円を出す

自動溶接機で肉盛りしていく

仕上げ寸法まで切除して完成

このまる盛り君の施工実例は中京重機Webサイトで掲載しております。
ご興味がある方はご一読ください。
https://www.chukyo-juki.co.jp/service/bearing/marumorikun/