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大型フライス主軸修理

株式会社茂呂製作所

特殊な工作機械を複数所有されているお客様から、大型フライスの主軸が回転しなくなったとのご連絡をいただきました。
早速訪問し、原因を調査いたします。

まずは、制御盤を開け通電状態を確認していきます。
電源が供給されており、メインの制御装置であるPLCは動作しているようです。

さらに細かく見ていくと、主軸モーターはインバーター装置によって回転制御されているようですが、インバーターのインジケーターランプが点灯していません。

点灯していないインジケーターランプ

インバーターが故障と決定する前に、インバーターの電源をコントロールしているMC(電磁開閉器・マグネット)も確認します。

  • PLCから信号が出た際に、動作をしているか?
  • 目視で動いていても電気的に通電しているか?

MCの正常動作が出来ましたので、インバーターの故障と断定します。

元のインバータはかなり古い機種でなおかつ、型番が不鮮明で特定できません。
そこでモーターのW数を調べ、適合する現行インバーターを手配しました。

数日後、インバーターが到着したので交換作業を行います。
旧インバータと同一メーカーを選定したため比較的容易に進みます。

しかし、つなぎ込が終わって終了ではありません。
インバーターには多くの設定パラメーターが存在します。今回は元のパラメーターがバックアップや控えがないため、元の動作を担当者の方にヒアリングしながら設定していきます。

設定が少し違うと、作業者の方は違和感を覚えますので、細かく対応をいたします。
また、今回最高周波数を約30Hzにいたしました。ふつうは60Hz~120Hzにする場合が多いのですが、工作機械の使い勝手と刃物の破損防止の観点から設定しました。

インバーターの交換作業よりパラメーターの設定の方に多くの時間がかかりました。

パラメーターの設定完了

今後のために、パラメーターの設定値を紙ベースでお客様にお渡しして終了となりました。

当社では、交換だけでなく調整まで含めて対応させていただきますので、お困りの時にはお気軽にご相談ください。

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