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現場の“目”が進化する──Creaform、新型3Dスキャナー「HandySCAN 3D EVO Series」登場

現場の“目”が進化する──Creaform、新型3Dスキャナー「HandySCAN 3D EVO Series」登場

AMETEK グループのCreaform社は、20年前に世界初のハンディ型3Dレーザースキャナーを発表した企業として知られます。

その同社が、最新モデル「HandySCAN 3D | EVO Series™」をリリース。
3D計測の新しい基準を再び塗り替えようとしています。

出典: PR TIMES(2025年10月22日、アメテック株式会社
※内容は再構成・要約のうえ独自の分析を加えています。

計測器レベルの精度と“現場対応力”を両立

EVOシリーズの特徴は、従来の測定器レベルの0.020 mm精度を保ちながらも、携帯性・操作性・自動補正機能をさらに進化させた点にあります。

特筆すべきは、以下の新機能です。

  • 4.3インチ内蔵タッチディスプレイ
    → スキャン結果をリアルタイムで可視化。PCへの往復が不要。
  • 高解像度12 MPカメラ+AR機能
    → 写真記録と拡張現実を活用し、検査プロセスを文書化可能。
  • 自動位置合わせ機能とスケールバー補正
    → 現場で即座に校正・再現性の高い測定が可能。
  • ワイヤレスモビリティキット
    → 電源やケーブルの制約から解放。狭い現場でも快適に運用。

機械修理ドットコム視点

「点検・修理のスピードを変えるリアルタイム3D」

保全や修理の現場では、「再現性」「記録性」「精度」が三大キーワードです。
従来は測定器や定規による“定点確認”が主流でしたが、EVO Seriesのようなハンディ型スキャナーがあれば、

  • 補修前後の形状比較
  • 部品摩耗の経年変化追跡
  • 現場での即時3D図面化

がワンステップで可能になります。

特に、破損部品の断面形状大型構造物の歪みなど、従来は外部委託が必要だった測定も、自社で短時間に可視化できる点は革新的です。

使い勝手を追求した「人に寄り添う計測機」

Creaformは長年、製造・重機・自動車業界など“測定に妥協できない現場”を支えてきました。

EVO Seriesでは、初心者でも直感的に扱える組み込みGUI(ガイド付き操作画面)を採用。
これにより、専門技術者でなくても現場測定を高精度に行える設計となっています。

また、ISO 10360 準拠/ISO 17025 認証ラボ校正済みの信頼性は、測定値を正式な検査報告書に活用する際の裏付けとしても十分です。

保全現場への導入効果

「測る」が「止めない」につながる時代へ

修理や定期点検の現場でEVO Seriesを活用することで、以下の効果が期待できます。

  1. 現場で即判断可能:損傷箇所をスキャン→即3D化→交換要否を判定。
  2. 時間短縮:PC不要のワンオペ測定で、従来比 30〜50%の作業時間削減。
  3. トレーサビリティ向上:スキャンデータをデジタル保管し、再点検時に比較可能。
  4. 人材育成コスト削減:初心者でも一定精度を出せる操作体系。

特に中小工場やサービス拠点でも導入しやすい“携帯型計測プラットフォーム”として注目に値します。

まとめ

3Dスキャンが「補修精度の標準装備」になる未来

Creaformの新シリーズは、単なる機器更新ではなく、“現場での測定プロセスそのもの”を変える技術革新です。

デジタルツインやリバースエンジニアリングが一般化する中、こうしたポータブルスキャナーは、修理・保全分野でも標準ツールとなるでしょう。

機械修理ドットコムとしても、
3Dスキャン×保全データの活用」をテーマに、今後のメンテナンスDXを追っていきます。

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