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現地作業中の緊急対応

今回の対象機は、通常のステンレス製ポンプでしたが、用途が少々特殊なもので、現地での緊急対応がありました。

ご依頼内容は軸封部からの漏水が止まらず、調整代ももう無い状態との事。

早速図面を取り寄せたところ、構造的に主軸の交換が必要でした。
また、各部の材質的に必要・不必要な交換部品を選別し、現地へ。

【施工前】

現地に伺うと、ポンプの能力にも問題が出ている可能性があるのでその点もよく調べてほしいとの事。

【主軸軸封部摩耗状態】

主軸は経年使用による軸封部の摩耗が顕著で、やはり交換が必要な状態でした。

【羽根車状態】

ポンプの能力に関わる部位の一つ、羽根車の翼の状態とマウス部の摩耗状況は完全に健全なものでした。
また、マウスの相手、ライナーリングも問題になるような摩耗はなく、ポンプの機械的な要因の能力低下は無いという判定になりました。

【軸受ケース内部状況】

使用環境から、軸受ケース内部にも多量の埃が侵入。
少々危険を感じましたが、ベアリングのハウジングに損傷はおろかフレッチングすら見られず、問題ありませんでした。

【ポンプ 新旧交換部品】

主軸を含めた選定消耗部品を交換します。

【ポンプ組立中】

【据付中】

モータも分解整備し、据付けた後に芯出しを行い、電気的な部分も測定を行い、問題ありませんでした。

【復旧後】

試運転も問題はなく、完了となりました。

緊急事態の発生とその対応

緊急事態は試運転待ち(同配管系統にて別途工事の完了待ち)をしていた際に起こりました。

緊急で隣の大型機器を動かさなくてはならなくなったが、大丈夫か?

なぜ、そう聞かれたのかというと、今回の機器は隣の大型機器の付帯設備だったからです。
高圧モータの回転数制御のための液体抵抗器の冷却循環ポンプが対象機だったのです。
現地施設の方は、「冷却しなければならないらしい…」という認識しかなく、配管系統や制御的な理解はあまりない様子でした。

即、各制御・配管系統などの確認をし、一部に監視人を付けて短時間であれば、現状のまま動かすことが可能だと判明しました。
その説明をし、ご理解いただいた上で、緊急運転を立会いの元、行いました。

結果的に監視していた部分にも問題は発生する事はなく緊急運転は終了。
胸をなでおろしました。

これは、広範囲のシステムを理解していないと判断できないことです。
監視もなく、長時間運転してしまった場合、何千万円という大型機器の損傷に関わります。
その意味と意義をハード的に理解し、ソフト的に対応させていただいたことを現地施設の方にも喜んでいただけました。
そして、喜んでいただいたその姿を見て、我々も非常に嬉しく感じられました。

いつまでもこういった感覚を持ち続けていきたいと、改めて感じさせられる一日となりました。

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