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汎用旋盤 自動送り機構の修理

汎用旋盤の自動送りが急に動かなくなったので、早急に修理してほしいとの依頼がありました。

訪問して話を伺うと、「自動送りのレバーを操作しても反応がない」とのお話でしたので、レバー周辺を調査のため分解しました。

自動送りは通常機械操作式が多いのですが、この旋盤は珍しく電気スイッチ式でした。

スイッチの異常がないことを確認して、電気回路の調査に入ります。

電気回路図がないため配線番号を頼りに調査をして行きます。

どうやら、連動しているリレーの寿命のようです。

分解して確認したところコイルは正常ですが、接点が接触不良を起こしていました。
接触部が摩耗しているようです。

部品を手配し、入荷後直ちに訪問いたしました。
リレーを取り換えたところ電気的な操作は正常に回復しました。

しかし、自動送り機構の速度調整レバーが適切な位置に止まらない症状も確認できましたので、合わせて修理を行います。

適切な位置で止めるボールを用いた機構が、長年の使用で一部調整が必要な状態でした。
幸い部品交換に至るレベルではなかったのでその場で調整いたします。

調整後、復旧しました。
送り機構が正常に動作することを一定時間試運転いただき、作業完了いたしました。

予備のリレーも制御盤内に保管し終了となりました。

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