1994年に弊社で製作した熱裁断機の修理依頼です。
いまだに現役でがんばっています。
ご依頼の内容としては、「ラック・アンド・ピニオン辺りに問題がある」とのことでした。
ラック・アンド・ピニオンとは歯車の一種で、ピニオン(小口径の円形歯車)と、ラック(平板状の棒に歯切りをしたもの)を組み合わせたもの。
回転力を直線の動きに変換するものを指します。
今回の裁断機は、ラック・アンド・ピニオンを垂直動作させています。
下の写真の丸い歯車が回ることで、棒状のラックが垂直に上下する仕組みです。
確認したところ、確かにラックとピニオンに偏摩耗が見られました。
その原因は、ガイドのガタつきだということが分かりました。
20年以上お使いいただいているので、この程度で済んでいれば許容範囲だとおっしゃっていただけました。
お客様と相談の上、ガイドブッシュ・ラック・ピニオンを新品にすることになりました。
もちろん、分解したわけですから、他の部分も念入りにきれいにしました。
丁寧に整備すれば、「新品同様」と言えるくらいの仕上がりになります。
メーカーとしては、長年ご愛用いただくことは本当にうれしいものです。
今回整備をさせていただいた感想としては、まだまだ現役でお使いいただける状態だということです。
お客さまの社内でも定期的にメンテナンスしていただいているからこそ、このように長くお使いいただいていると感じています。
社内でのメンテナンスが難しいお客さまに対しては、定期メンテナンスも承っております。
お気軽にお声掛けください。