「特殊なコンベア装置の速度調整装置が上手く動かない」との相談をいただき、現地に訪問しました。
湿度が高い環境で、特注仕様の装置ですが、製作会社はすでに廃業されているそうでお声掛けいただきました。
確認したところ、駆動源にはモーター・調整機能つき変速機が一体になったユニットが使われておりました。
調査したところ、調整機構が錆付いており、調整不可でした。
部分的な修理も検討しましたが、全体の錆が激しいことと、今後も長期運用することを考慮し、ユニット全体を交換することとしました。
上の写真の通り、残念ながら一部型番が読み取れません。
採寸するなどして情報をまとめ、メーカーに問い合わせます。
メーカーとやり取りを行い、無事に型番特定ができました。
ギヤユニットはギヤの組み合わせが多数存在するので、手配時に注意が必要です。
納期も数週間と短く、安心しました。
交換作業は、ねじが錆付いており取り外しに苦労をしました。
作業エリアが広ければ様々な手法で外せますが、今回は奥まったところでしたので、時間が掛かりました。
動作点検を行い、良好な状態を確認し業務終了です。
今回は、腐食してしまったユニットと同等のものを使用しました。
腐食対策でステンレス製も検討しましたが、既存のユニットが10年以上稼働した実績があるので、コストバランスから決定いたしました。
これで、今後10年は稼動できるものと思います。
10年程度使用している場合、装置製作時のメーカー様が廃業されていることがあります。
そのような場合もあきらめる必要はありません。
部品交換などでまだまだ稼働できるケースも多いので、まずはお問い合わせください。