早速下見にうかがったところ、本来1秒程度で開閉するところ10秒近く掛かる上、保持力の低下により、切削時にビビリが出るようになっていました。
お客様の生産計画との調整の結果、10日後までに部品ぞろえをして、フルオーバーホールをすることと決定して、その日の業務を終了させました。
今回のメイン作業は清掃ですが、単純に分解して元に戻すというわけにはいきません。やはり加工治具なので精度が求められますので、丹念に元の位置の記録を取りながら進めていきました。
単純に組み付けるのであれば数時間で完成しますが、今回は加工治具ですので組み付けながら精度を出していきます。
ダイヤルゲージで計りながら、元通り組みつけても経年変化により10/100mmまでずれているところがありましたが、シム調整を繰り返しすべてのクランプ位置で±1/100mm以内に収めました。
早速試運転をしていただき、治具もスムーズに動き、加工精度も向上したことを確認して終了となりました。