ワークの脱着を自動で行うペンチレース旋盤の緊急修理依頼です。
訪問して加工機を拝見いたしました。
加工工程はスムーズに行われていますが、ワークの供給時に自動運転が停止することが、時々発生します。
メカ部分の問題はなさそうなので、電機制御部分の確認を行います。
PLC部の入出力は問題なさそうです。
良く内部リレーの出力ランプがついているが、内部リレー接点が破損していることがあります。
今回はそういった故障は見られませんでした。
そこで、ひとつひとつ丹念に入力信号を確認していきます。
センサーの特性を理解して、擬似的条件を作り故障の有無を確認していきます。
すると、ワーク検出を行うセンサーで気がかりな点が発見されました。検出時の出力が弱いようです。
これにより時々検出不能のため自動運転が停止すると思われます。
修理としてはセンサーを交換して、正常運転を確認しました。
センサー類は前兆も無く突然停止することがほとんどです。
センサーは通常2~5日ほどで入荷しますが、当社ではお客様に予備品の購入をお勧めしております。
特に特殊なセンサーは納期2ヶ月というものもありますので、備えあれば憂いなしと思います。