先日、大型プラントの重要機器の年次点検を行ってまいりました。
この対象機は、年に一回の点検を行っております。
対象機はNo.8のシロッコファンです。
年次点検の内容としては、下記が主な内容となります。
- ギヤカップリング開放点検
- 送風機ベアリング開放点検
- 芯出調整
- 試運転計測点検
もちろん、仕様書があり、それに沿った内容です。
次に、ベアリングの開放点検です。
この機器は、プラン間ブロックのような構造になっているため、CP側と、反CP側を1個ずつ開放して点検します。
内部のグリスの量、汚れ具合・劣化具合を確認し、劣化している部分は撤去し、新しいグリスを充填します。
重要機器だけあって、現地の担当者が時折見に来ます。
「ギヤカップリングは大丈夫ですか??」
「ベアリングと、ベアリングのグリスの状況はどうでしょう??」
などなど。
現在の問題点や、今後の管理の方向性など、報告書にも書きますが口頭でもお話しします。
このあと、芯出調整を行いますが、55kwのモータなので芯出調整は2名いないとできません。
そして、別日に運転計測を行い、最終判定となります。
運転計測は、ベアリングの振動の全振幅・加速・加速度・温度の上昇具合・最高温度・聴診などで判定します。
このように、直接分解して確認する事項と、運転時に計測したデータを解析し、双方を照らし合わせて判断することになります。
これは、ある程度以上の実績の蓄積がないとできない内容です。
また、過去の記録と照らし合わせ、状態変化を見て整備などの提案も可能です。