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加圧給水ポンプユニットの不具合調査

加圧給水ポンプユニットの不具合調査

加圧給水ユニットの不具合調査を行いました。
集合住宅用の加圧給水ユニットのエラー停止が発生とのご連絡からお話が始まりました。

まずは、修理でのご依頼でしたので、部品の調査を行いました。
ところが、このメーカー、対象機の部品の供給が終わってしまっていたのです。

専用品の供給が終わっていても、通常は現在も使用している部品であれば、対応可能なのですが経済産業省の省エネ推進の取り決めにかこつけて、部品の開示すらしてくれなくなっていたのです。
これでは、どうすることもできません。
それに対する憤慨もありますが、今回はそこに触れても仕方ありませんので、そっとしておきます。

そうなると、当然のことながら更新するしかなくなってしまうのですが、その更新が非常に高いとのお話で困っていらっしゃいました。

ただ、エラー停止した状況を伺うと、3パターンの原因が考えられました。
そのうちの、1つのパターンに限っては部品がなくとも対応可能なのです。
その旨を、ご説明させていただいたところ、数度のメールでのやり取りののち、機器を調査させていただくこととなりました。

まずは、3パターンの原因の絞り込みです。
それぞれのパターンの特有の条件を作り出して探ります。

緊急復旧用に切断されていた警報を繋いでの確認も行います。
事前に取得していた回路図と、ポンプブックと、現地の制御盤の結線図を見比べながら探ります。

結果的に、部品なしでは直せない場所の不具合であったため、修理には至りませんでした。
ただ、現状から状態が悪化した場合に発生する不具合内容と、その時に住宅から発せられるであろうクレームの内容を推察。
そして、その場合の緊急対応策も申し送っておきました。

その後、ユニットの更新のお見積を作成させていただき、お送りしていた矢先にご連絡が入りました。

調査時に申し送っておいた、悪化した場合の不具合が発生してしまったそうです。
ただし、調査時の復旧方法を実行して住宅への断水が最小限で抑えられたとのことでした。
これは、調査に行ってエラーの発生原因を突き止めたがゆえに出来たことです。

残念ながら更新そのものは、当社は遠方のため、近場で緊急対応が容易な業者さんに決まりました。
これは危機管理上の問題ですから、当然のご判断だと思います。

今回のご依頼で考えるべき点は、部品が無いという理由で、更新を促すだけであったり、単純に後継機種を見積もるだけでは、宜しくないと思います。

該当機が据えられた頃では標準品であっても、現在はもっと安くても能力が出るものもあります。
そういった部分を加味して、よりユーザー様の求める内容の見積りや対応策をご提案していくことが重要だと思います。

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