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トンネル工事用排気装置に組み込む軸流ファンの新規組立

今回の案件で必要な部品については、手配をしていただけました。
そのため、シュウワエンジニアリングの担当は、「組立・試運転→納入」の工程となります。

この組立作業全般は、「ISO9001:2000品質マネジメントシステム」の認証を取得している私どもが得意としている分野の案件となります。

ご依頼いただいた縦軸ファンのサイズは、ボス外径が約616mm、 厚みが148mm、外径が約Φ1,630と、なかなか汎用商品の出回っているサイズではありません。

単純に組み立てるだけで済むものではなく、試運転でバランス調整しながら、違和感なく運転できて、振動なども発生しない状態を作る必要があります。

この作業には「バランスキーパー DEP-J2」という釣合い試験機を使います。
安価な設備ではないため、どこの企業でも備えているものではないかと思います。
そういう意味で、私どもはこのようなファンの組立業務に対応しやすい環境にあります。

今回の案件では、金属製大型羽根の取付と調整に手間がかかりました。
前述の「バランスキーパー DEP-J2」を使い、回転数・振動数・角度の測定・調整をしていきます。
8枚の羽根それぞれの調整と、全体のバランスの調整は、細心の注意が必要です。
余談ですが、試験機のウェイトが風で飛ばされるなど、想定外のこともありました。

組立完了後にも試運転。
自社内での測定データの分析により、調整を行い、最適な出力と機能を実現いたしました。

このような大型ファンは、必要としている現場に限りがあるため、決して需要が多いものではありませんが、シュウワエンジニアリングが日ごろ行なっている組立業務の経験が、存分に活かせる案件でした。

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