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ローラーガイドの製作

お客様より、ロール形状のシートを送る、ローラーガイドの制作をご依頼いただきました。

このような機械は性質上、長時間生産をおこなっているため、いずれ摩耗してしまう。 その際に生産が止まってしまわないように、予備部品を作って欲しい」とのことでした。

重要になるのは寸法と材質

お預かりした製品はあまり使用されてない状態で、摩耗も見られず、スムーズに採寸することができました。
また、制作にあたり、寸法と合わせて重要になるのは使用されている材質です。

金属加工は当社の得意分野であり、材質の選定に困ることはありません。

しかし、今回は大きなローラーにウレタンゴム(黄色の大きいローラー)が使用されています。

ウレタンゴムは硬さ(硬度)の選定が重要

ウレタンゴムは硬さ(硬度)に複数の種類があります。
ある程度の柔らかさと、硬さを兼ね備えた材質のため、そのバランスが重要となります。
その為、使用状況や環境に合わせた、適切な硬さを選ばなくてはなりません。

今回のウレタンゴムの硬さは、子供の頃に遊んだスーパーボールほどの硬さでした。
お付き合いいただいている、ゴム・樹脂関係の協力会社様に現品の硬さをご確認いただき、硬度選定から制作を担当していただきました。

届いたウレタンローラーや樹脂ローラーを組込み、完成です。

万が一に備え、予備部品を事前に準備しておくことが重要

新たに制作したウレタンローラーは色が若干違いますが、硬さは同じです。
機械の内側の為、写真では見えませんが、ローラーシャフトは当社で製作をおこないました。

図面はありませんでしたが、採寸して同じものを再現します。
加えて、図面に起こすため、次回制作する際にスムーズに対応することが可能です。

今回の案件のように、消耗部分などの予備部品を事前に準備しておくことは、非常に重要です。

生産がストップしてしまわないように、万全の準備と日々のメンテナンスを心がけましょう。

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