今回のご依頼は、群馬県内の下水処理施設様からのものでした。
不具合の内容は下記のようなものです。
- レデューサーの圧縮能力不足
- 圧縮不足の為、焼却にとても時間がかかってしまう
- ノズル老化の不具合により、効率よくガスを放出しない
機能改造作業
レデューサーは下水処理の際に汚泥を圧縮する目的で設置される圧縮設備です。
圧縮してから焼却することで、速やかに汚泥を除去できます。
ノズルは焼却に必要なガスを放出するための設備です。
機能改造は、設備を構成する部材や機器の手配・設置・交換・加工が主となります。
部材や機器により、その劣化特性が個々に異なることから、劣化の状況に応じた対応を行う必要があり、まずはその見極めが重要になります。
今回は上記2つの設備の劣化が進んでいたため、新品に交換することで、不具合を解消します。
案件作業範囲
改造、分解、整備、部品交換、組立取付設置、試運転調整
レデューサー整備内容
高機能な新品と交換することで、機能改善します。
ただし、既存の設備と形状が異なるため、接続には苦労します。
- 角パイプのつなぎ目にスペーサーやボルト等の部品を交換して調整
- レデューサーはパイプ部分を切断し、切断箇所にスペーサーを入れ角パイプと接続
- レデューサーが直接露出しないように、丸パイプ部を製作して取り付け
ノズル整備内容
傷んでいたノズルを新品と交換しました。
試運転調整
装置を稼動させて「レデューサー」「ノズル」が正常に動作する事を確認しました。
処理物がレデューサーの間を通りしっかりと圧縮することを確認しました。
作業ポイント
レデューサーの形状変更により、パイプ部の切断・スペーサーを用いたパイプ接続部調整など、微妙な調整が必要な作業が多数発生しました。
その他通常の点検整備以外に、補強材による加工を行いましたが、設置場所や環境の制約から試行を繰り返しつつ対応しました。
組立作業全般に対して「ISO9001:2000品質マネジメントシステム」の認証を取得しています。
今回は多くの取り扱い実績による経験と、確かな技術力を活かせた案件と言えます。
