工場で使われているECモーターの修理を承りました。
「モーターが動かなくなったので見てほしい」とのご依頼で、原因は分からないため分解してみてから対処法を検討するという流れになります。
分解の結果、モーター内部のコイルが許容範囲以上の熱を持って焼き付いてしまったため、動作不良になったと判断しました。
その為、消耗箇所や不良箇所の部品交換を含む分解整備にて対処することとなりました。
焼き付きの原因として考えられるのは、主に下記になります。
- 長時間動かし過ぎて、コイルが熱をもつ
- ホコリを吸い込んで、放熱できないため熱をもつ
製品によって、推奨される駆動時間が異なるため、説明書を確認して適度に休ませることと、周囲の清掃に気を遣っていただくことで、このような焼き付きは防げます。
作業内容
- 分解整備
- コイル巻き替え交換
- 軸受けベアリングの交換
- タコジェネレーターの交換
- マグネットスイッチの接点の交換
- 試運転調整
モーター外観
作業ポイント
コイル部分以外にも不具合がないか、しっかり確認しながら組み立てます。
その中で、「タコジェネレーター」と「マグネットスイッチ」も故障していたため、部品交換をおこないました。
マグネットスイッチは、ON/OFFを頻繁に切り替えることで、接点がすり減ってしまいます。
組立終了後に電気試験で回転を確認し、「正常に動作しているか」「他に不具合が発生しそうな場所はないか」等の確認をして、無事納品となりました。
今回、京都府内のお客さまからWebサイトを通じてご用命いただきました。
これからもユーザーの皆さまに有益な情報を発信していけるように、心がけてまいります。