「工場設備の鋼管材加工機のシャフト挿入部からオイルが漏れてくるので調査して欲しい」というお問い合わせをいただきました。
現場調査をおこなったところ、シャフト挿入部に付いているオイルシールの破損によりオイルが漏れてくる状態でした。
この状態で作動し続けると、シャフトや回転箇所の破損につながる可能性があります。
機器の状態と修理方法、お見積もりを依頼主様に伝えたところ、修理対応させていただくことになりました。
オイルシールは、内部に使用されている潤滑油等を隙間から漏れることや、外部からほこりや土砂が侵入するのを防ぐ装置です。
シャフトとオイルシールの設置個所は常にシャフトが出たり入ったりしているため、長く使っていると摩耗してしまいます。
作業内容
- オイルシールの交換
- オイルシール取外し後古いシール材の除去
- シャフトとシャフト挿入部の清掃除去
整備状況
シャフト挿入部のオイルシールを外し、オイルシール取り付け箇所の古いシール材を削り取り綺麗にしました。
オイルシールを取付ける台座やオイルシール取付け部に、新しくシール材を塗りつけました。
新しいオイルシール取り付け時はシャフトにオイルシールを取付け、シャフトを加工機に挿入しながら取付けます。
その際にオイルシールとシャフトの接触箇所に隙間などが無いか確認し、大丈夫だったらオイルシールを加工機に取り付け、オイルシールに傷が付かないように、水平器を使いながらシャフトを水平に挿入していきます。
試運転の結果オイルシール部からのオイル漏れ等もなくなりました。
再発防止のアドバイス
今回の事例のように機械の様子がおかしいと思ったら、すぐに点検と修理することで大きな故障を事前に防止することができます。
オイル漏れや異音などがした場合は故障箇所がある可能性があるので、すぐに機械を停止し点検をおこないましょう。
原因の特定や対応策のアドバイスが必要な場合にも、お気軽にシュウワエンジニアリングにご相談ください。