三菱電機インバータ(FREQROL)のエラーコード一覧と、故障時のリセット・確認手順まとめ

工場のモーター制御に欠かせない三菱電機のインバータ「FREQROL(フリケン)」シリーズ。
突然のアラーム停止は生産ラインのストップを意味します。
本記事では、現場でよく発生するエラーコードの意味と、修理を依頼する前に確認すべきポイントを解説します。
よくあるエラーコード(保護機能)とその原因
表示パネルに以下のコードが出ている場合、以下の異常が疑われます。
- E.OC1〜E.OC3(過電流遮断):
加速・定速・減速中に電流が規定値を超えました。
モーターの過負荷や急加速、出力側の短絡(ショート)が考えられます。 - E.OV1〜E.OV3(過電圧遮断):
回生エネルギーにより主回路の電圧が上昇しすぎています。
急減速中によく発生するため、減速時間を長くするなどの調整が必要です。 - E.THT / E.THM(インバータ・モーター過負荷遮断):
電子サーマルが作動しました。
過負荷状態での連続運転や、冷却ファンの故障を確認してください。 - E.UVT(不足電圧):
入力電源の電圧が低下しています。
電源容量の不足や、マグネットコンタクタの不具合をチェックしてください。 - E.GF(出力側地絡過電流保護):
モーター側の配線やモーター自体が地絡(漏電)しています。
絶縁抵抗の確認が必要です。
エラーのリセット方法
一時的なエラーであれば、以下の方法で復旧できる場合があります。
- 操作パネルから: [STOP/RESET] キーを押す。
- 電源の再投入: 一度インバータの電源を切り、表示が消えてから再度投入する。
- リセット信号: RES信号をONにする。 ※ただし、原因を取り除かずにリセットを繰り返すと、インバータ本体の焼損につながるため注意が必要です。
寿命による故障のサイン
インバータは消耗品の集合体です。以下の状態が見られる場合は、修理や交換の検討時期です。
- 冷却ファンの異音: 回転が重くなっていたり、異音がしたりする場合は寿命です。
- コンデンサの膨らみ: 内部の平滑コンデンサが膨らんでいると、爆発・発火の恐れがあります。
- 10年以上の使用: メーカー推奨の設計寿命は約10年です。10年を過ぎた基板故障は、修理よりも現行機種(FR-A800/E800シリーズ等)への更新が推奨されます。

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