ポンプの芯出し調整の必要性
最近、立て続けに芯出し調整のみのご依頼がありましたのでポンプの芯出し調整についての記事です。 まず、初めに声を大にして言わせていただくのは、ポンプとモータが一体型になっているいわゆる「ダイレクトポンプ」以外のポンプには芯出し調整が絶対的に必要です!と、いうこと。 下図のような、ポンプとモータが何かしらの継手によって接続されているタイプのポンプは芯出し調整が必要です。
下図の物は比較的一般的なたわみゴム継手(CLA)です。 ポンプ更新時に特によく聞く話ですが・・・
「ポンプベースごと運んできて、そのまま取り付けたから大丈夫なはず。」
と、いうお話。 そのようなことは一切ありません。 メーカー出庫時でも仮芯程度しか出ていませんし、ポンプベースはアンカーボルトの締め付け具合一つでもねじれが出てしまうものです。
メーカー推奨の吊り方であっても、一度でも吊ってしまったら狂いが出て当然なものなのです。
中にはたまたま偶然大丈夫なものもあったのかもしれませんが、それは本当に偶然でしょう。
もしかすると、もともと狂っていたものがとりあえず起動させても問題ないレベルに据付けているうちに逆に戻った・・・ということも考えられなくありません。 このところよくお伺いする内容は・・・
「新品に変えたのに数か月で振動が…」
「やっぱり、小さいの以外は芯出ししなきゃいけないのかなぁ?」
「芯出ししなかったせいなの?」
などなど・・・ 新品でベースから外してなくても、どんなに小さなポンプでも、芯出しは必要です。 では、実際に芯出し不良でどのような問題が発生するのか・・・。
- 運転時の異常振動
- カップリングゴムの編摩耗