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スターデルタ起動方式のマグネットスイッチ交換

株式会社テクニカデベロップメント

過去に送風機とモータのオーバーホールを行った対象機の、制御盤のマグネットスイッチの交換を行いました。
交換に至った経緯は・・・
オーバーホール時に試運転を行ったところ、

  • マグネットスイッチから異常な火花が出ていること
  • 周囲に黒いすすが出ていたこと

このような症状から、マグネットスイッチの接点を確認しました。

接点荒れがひどく、その時点では欠相は出ていないものの、電源投入回数に応じてそのうちは、欠相が発生するか、マグネットの張り付きによる機器停止不能が発生する懸念がありました。
オーバーホールの報告書でその点を報告してありました。

後日、その見積りをメーカーに依頼したところ、非常に高額な見積もりになった・・・と、連絡を受け、当社にて見積らせていただきました。
だいぶん年季の入った盤だったため、昨今では積極的には採用しない安全装置の組み込み方法になっていました。

おそらく、メーカーではユニットで交換するのだと思われます。
もちろん、ユニットで交換すれば問題ありませんが、交換が必要ではない部分まで同時にユニット交換されてしまいます。

向こう10年単位の安心を・・・というのであれば、ユニット交換がお勧めです。
その場合、元々その制御盤を製作した会社が有利な場合もあります。

しかし、今回のご要望は現在悪い部分のみの交換でした。
現地での手間はかかりますが、部分交換でありながら、現在主流になっているの安全装置の組み込み方法への変更仕様で見積もらせていただきました。

施工前

施工前

サーマルプロテクタの設置位置がモータの[Z][X][Y]からの戻りのマグネットに設置されていて、あくまで換算値の容量のサーマルがついています。

撤去後

撤去後

全ての補助接点のa接、b接を書留め、撤去します。

また、今後の保守のためにIRレールを追加。

わずか数百円の部品を追加することで今後のメンテナンスが容易になります。

復旧後

復旧後

本来、メインマグネットの上にサーマルプロテクタを吊るすのが絵面的には望ましいのですが、スペースの都合上メインマグネットに吊るしました。

これにより、モータに通っている電流の全てをサーマルに通すことができるため、モータの定格に合わせたサーマルを設定できます。

古いマグネットの補助接点の位置やコイル電源の位置が異なるため、制御線を大幅に盛替えています。

このように、限られた予算の中でも工事可能な案件があります。
もちろん、交換しないと危険な場合は要相談となりますが、ご依頼のニーズに合わせた工事を行うことが可能です。

また、簡単な制御盤であれば、社内で製作することも可能です。

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機器の「ON」「OFF」

ただただ、機器の「ON」「OFF」をするためだけのもので、別途ELBが必要になりますが、ご依頼のニーズとして合致しています。

さらに、本格的な本設の制御盤が必要な場合は、当社の協力業者を交えることにより、お打ち合わせ~制御盤製作~現地設置~試運転確認までの一連の作業が可能になります。
もちろん、盤図の提出や、のちの改造なども可能です。

ご依頼の内容の本当の趣旨や目的やご依頼に至る経緯をヒアリングさせていただくことで、「実はムダだった……」と、いう部分を省くことが可能な場合があります。

我々は初期のヒアリングが非常に重要だと考えながら、それぞれ固有の事情と要望に正しくお応えできる会社であり続けられるよう、常に考え続けます。

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