よくあるお問い合わせ【圧力タンク】
圧力タンク(膨張タンク)関連のお問い合わせ
下記のようなお問い合わせをよくいただきます。
- 加圧給水装置にエラーが出る
- 加圧給水装置のポンプが止まらなくなった
- 加圧給水装置のポンプの発停が激しい
- 昇温配管の昇温時に配管系統から漏水が見られる
- 昇温配管が、ある時から破損が多くなった
- 昇温配管の圧力が異常に高くなった
こういった場合、圧力タンク(膨張タンク)の不具合が原因な場合があります。
加圧給水装置や閉塞配管によくみられる装置です。
役割は、配管内の急激な圧力変化の緩和と安定です。
閉塞配管では、流体の温度変化による膨張・収縮を吸収し、加圧給水装置では、急激な圧力の変動をなくしてポンプのインチング運転を抑制します。
上記の図のように内部にはゴム製のダイヤフラムが入っており、空気層の封入圧と液体層(配管内と同期)の圧力で押し合い、配管内の圧力の安定を行っています。
この構造を知れば、封入圧が抜けてしまったり、ダイヤフラムが破れてしまったりすれば、機能しなくなるのは理解できると思います。
そして、ダイヤフラムが破損してしまった場合、ダイヤフラムは交換が効かないのがほとんどなので、圧力タンク(膨張タンク)ごとの交換を余儀なくされてしまいます。
圧力タンク(膨張タンク)の機能が失われた場合の症状は、閉塞配管に設置されている場合は、配管系統の破損やフランジなどからの漏水などにつながり、加圧給水装置の場合はポンプのインチング運転が発生し、安全装置によりエラーが発報されるか、ポンプのモータの破損につながります。
ただし、運転状況などを調査しないと確実ではありませんので、異常を感じた場合は専門家にご相談ください。