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工場の排気(換気)ファン新設

株式会社テクニカデベロップメント

以前より場内の機器のメンテナンスを行っている工場に、場内の換気目的のファンを新規設置してほしいとのご相談がありました。

元々、夏と冬で風向きが変わる場所で、夏は大扉側から風が吹いていたので、自然換気ができていたそうなのですが、ここ数年風向きが変わってしまい、場内換気ができなくなってしまったためのご依頼です。

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上記の絵のようにかつての風向きだと、ボイラーの熱が作業エリアに来ることはありませんでしたが、現在の風向きだと、常に熱溜りがあり、そこから徐々に作業エリアに熱が襲来するという状態でした。

なるべく、コストも抑えたいとの事でしたので、制御盤的なものはつけずに、最低限の安全装置のみをプラスチックのボックスに自社で組むことにしました。
※もちろん、電気工事士の資格がなくてはいけません。

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工場の屋外部分が土になっていますが、機械基礎までは打たずに、コンクリ平板でコスト削減です。

吐出のダクト・吸込みのキャンバス
吐出のダクト・吸込みのキャンバス共に自社手配にて製作品を取付。

送風機⇔工場のダクト
送風機⇔工場のダクトは今回は他社様施工ですが、自社内でも施工可能です。

手元操作盤
場内に手元操作盤を設置。

操作盤内部
必要最小限の構成です。

もちろん、送風機の選定根拠もあります。(今回は覚え書きのみ)

  • 工場容積≒1100m³
  • 衛生試験所指針: (1)工場 (2)一般作業室 → 6回/h → 6600m³/h
  • 静圧(圧力損失): 299pa(エルボ×3 ダクト長1mとする)

P=ζ×γ×V2/2
V=Q/60A
V=110m³/min/60×0.1m²≒18
ζ=0.26×4+0.74=1.54
P=1.54×1.2×182/2=299

荏原 21/2SRM4 2.2kw 1105min-1
f-B型 屋外
ファン単体 56㎏
M込総重量 89㎏

算出当初はダクトのルートが違っていたため実際の施工よりも長いダクトの予定でした。
圧力損失の計算なので、損失が減る方向であれば換気能力に問題はありません。
もちろん、必要な場合はきちんとした書類にいたします。
電源も、法令遵守の容量のブレーカーをつけ、ケーブルの引き回し長さに合わせた太さのケーブルを選定しています。
(ケーブル長約40m)

運転をかけると、大扉から風を感じる状態になり、場内の温度も明らかに体感できる程に変わりました。
工場の社長はもちろん、作業スペースにおられる方々の笑顔が喜ばしい限りでした。

ちなみに、この送風機の電気代は……というと、動力契約で、基本料は別とし、従量のみの計算をしますと1ヶ月で約7,000~8,000円程度となります。
(1日12時間・30日計算)

このように、用途に合わせて機器選定から始まり、トータルでの施工が可能です。

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