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大型プラントの重要機器年次点検

株式会社テクニカデベロップメント

先日、大型プラントの重要機器の年次点検を行ってまいりました。

この対象機は、年に一回の点検を行っております。
対象機はNo.8のシロッコファンです。

年次点検の内容としては、下記が主な内容となります。

  • ギヤカップリング開放点検
  • 送風機ベアリング開放点検
  • 芯出調整
  • 試運転計測点検

もちろん、仕様書があり、それに沿った内容です。

まずは、ギヤカップリングの開放です。

グリスの充填具合や劣化具合を記録
グリスの充填具合や劣化具合を記録します。
同時に歯面の当たりの具合も確認。

古いグリスは全て洗浄して、最終的に新しいグリスを充填します。古いグリスは全て洗浄して、新しいグリスを充填
このように、ギヤのついているカップリングをギヤのついている筒に入れるような構造になっています。
歯面は、若干のRが切られており、多少の面狂いは吸収できます。
ただし、芯が狂うと歯面に異常な当たりがついたりするので要チェックです。

次に、ベアリングの開放点検です。

ベアリングの開放点検①

ベアリングの開放点検②

ベアリングの開放点検③

この機器は、プラン間ブロックのような構造になっているため、CP側と、反CP側を1個ずつ開放して点検します。
内部のグリスの量、汚れ具合・劣化具合を確認し、劣化している部分は撤去し、新しいグリスを充填します。

重要機器だけあって、現地の担当者が時折見に来ます。
「ギヤカップリングは大丈夫ですか??」
「ベアリングと、ベアリングのグリスの状況はどうでしょう??」
などなど。
現在の問題点や、今後の管理の方向性など、報告書にも書きますが口頭でもお話しします。

このあと、芯出調整を行いますが、55kwのモータなので芯出調整は2名いないとできません。
そして、別日に運転計測を行い、最終判定となります。
運転計測は、ベアリングの振動の全振幅・加速・加速度・温度の上昇具合・最高温度・聴診などで判定します。

このように、直接分解して確認する事項と、運転時に計測したデータを解析し、双方を照らし合わせて判断することになります。

これは、ある程度以上の実績の蓄積がないとできない内容です。
また、過去の記録と照らし合わせ、状態変化を見て整備などの提案も可能です。

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