集合住宅の加圧給水ユニットの更新
今回は集合住宅の加圧給水ユニットの更新をおこないました。
こちらは以前加圧給水ユニットの不調で点検・調査をおこなった物件で、数か月前にも記事になっています。
その時は更新自体は近場の業者さんに依頼するというお話でしたが、11月末になって急展開がありました。
建物の管理者様は受水槽の状態にも不安を持っておられ、受水槽を撤廃し、ブースターポンプへの移行も考えられていたことは以前にもお伺いしていました。
しかし、その仕様変更などで時間がかかってしまい、業者の対応が遅かったり、納期がかかる仕様の見積りであったそうです。
非情にも時間は流れ、年内の施工完了が危ぶまれる状態の中、「年越しが非常に不安な状態になってしまった」とのことでした。
「今からでもそちらに依頼すれば年内に収まりますか?」との、悲痛なご連絡をいただき、即調べたところ、幸い弊社で見積っていた機器は在庫があり、対応が可能でした。
即発注をおこない、無事、年内に更新を完了することができました。
今後のメンテナンス性や部品供給の実績も踏まえ、メーカーを変えることになりましたので、周辺配管も同時に交換となります。
既存機器撤去後状態です。ほぼ、何も残りません。
機器を据付け、配管を組んでいきます。
周辺配管が組みあがり、電源投入です。
初期設定中
飲み水ですので、フラッシングを行います。
近場の排水溝に、配管内の施工時の細かな不純物や接着剤の臭気などを排出します。
設置と同時に、各設定値の確認や自動運転動作などの確認も行い、自動運転状態に問題がないか確認します。
点検・調査にお伺いしていた経緯もあり、現地調査ができていたことと、事前準備していたことから、断水時間は10時~13時程度で済ませることができました。
住戸への給水を開始し、しばらく時間を置いてから各部の漏水がないかを確認後、配管の保温を施工して完了です。
今回の機器トラブルを通じて、機器の点検や現在状態の把握に重要性と意義を感じていただけたようで、他の物件の一斉点検についてもご依頼をいただきました。
そちらも、別日に全て終わらせ、現在の水面下の不具合を抽出することができました。
今回、迅速に対応できたのは、基本的は機械屋であるにもかかわらず、今回の作業内容を全て自社内にておこなうことができるからだと思っております。
協力業者やメーカーを呼ばずにできることから、各社との日程のすり合わせ等の時間ロスが発生しないことと、システムをトータルで理解している事が重要だと、いつも思っております。
ともあれ、管理者様に安心な年末年始をご提供できたことを一番うれしく思います。