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メンテナンス用汎用旋盤修理

機械修理ドットコム合同会社

工場のメンテナンス用汎用旋盤の修理を承りました。
この工場では機械修繕と治具の作製を自力で行う為に汎用旋盤を使われています。

状況確認

確認をしたところ、大きく分けて3つの不具合が生じていました。

その①

修理前のスピンドルボックスの内部、画像の赤丸部分を交換

作動中にスピンドルボックス内(主軸部分)に異音が生じていました。
これは以前作動中に何か強い衝撃を受けたことがあるらしく、ギアの歯の部分が曲がってしまった為です。

これではギアが歪な摩耗をしてしまいすぐに破損する恐れがあるため、ギアを交換することにしました。

その②

汎用旋盤全体の修理前の様子

いたるところで紙パッキンの老朽化によるオイル漏れが発生しており、この場合もオイル切れによってギアやベアリングの摩耗を悪化させ寿命を縮めることになるので、オイル交換と紙パッキンの交換も行いました。

その③

ギアチェンジレバーのレバー移動がしにくくなっていました。
調べた結果レバーを繋ぐ副軸スプラインにも湾曲が確認できました。

このままでは業務に支障が出るのはもちろんのこと、ギアの切替時に突然内部が破損し大きな事故を招く恐れがあるため、これも交換いたしました。

作業内容

内部ギア以外を分解され塗装済みの汎用旋盤

  • 古びたオイルの取り除き
  • 内部のギアの交換
  • 紙パッキンの交換
  • 組立・設置
  • 新しいオイルの補給

修理に必要な部品の発注は修理開始日から3日前に行い、準備万端で現地に向かいます。

修理前に依頼先が内部ギア以外を分解済みで、塗装は別の業者が行いましたので、画像の旋盤が白くなっています。

作業工程

  • 油漏れの調査作業
  • レバーカバー部と油面ゲージの交換
  • 接着面ガスケットによるシーリング(隙間埋め)作業
  • スピンドルギアボックスの上面蓋の紙パッキンの交換

まずは上記作業を一日で行いました。
その後、別の日に以下の交換組立作業を一日で行いました。

作業①

古いオイルを取り除いた後問題のあるギアを旋盤機械本体から取り外しました。

ギアを取外す前の状態
ギアを取外した後の状態

作業②

新しいギア、紙パッキンを取付けました。

作業③

組立を行った後、元の場所へ設置した上でオイル交換をしました。

試運転の結果、問題なく作動しました。

再発防止のアドバイス

作業中に駆動軸ベアリング部や主軸チャック部に強い衝撃を与えないように注意しましょう。
例えば、下記のような動作を行うと、衝撃が発生します。

  • 作業中にギアチェンジしようとする
  • 回転中の主軸チャックにバイトなどを当てて止めてしまう

また全ての工業機械に言えますが、作業中に異音や動作の異常を確認したらすぐに作業を止めて点検、修理を行ってください。

作業のポイント

ベアリングや異常がないギアに傷をつけないように、軸はアルミ棒を当てて取外すなど、慎重に分解・組立を行いました。

慎重に部品交換を行い、確実に修理いたしますので、工業機械の修理についてはお気軽にご相談ください。

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