自動車、バイクの部品であるオイルパンに割れがあるということで修理のご依頼をいただきました。

古い部品のため、新品が無い状況。
現状を詳しく確認していくと、修理できるか微妙なほどに細かい割れがありました。

エアー圧力による漏れチェックをするためのJIGを当社JIG製作部門にて製作し、オイルパン本体をエアー圧チェック。

写真では判り難いのですが、気泡が多数出ています（上の写真：中央下の部分に大きな気泡）。
これではオイルが漏れてバイクは走行できません。

特殊な溶接による穴埋め→エアー圧によるチェックを繰り返し行います。
溶接の高温でオイルパンが変形しないように慎重な作業を要します。
またJIGの製作にも工夫が必要です。

作業後はご覧の通り、エアー圧チェックでも漏れはなく、綺麗に仕上がりました。
もちろん取り付け後のオイル漏れも止まりましたよ。

しっかりチェックするにはそれなりの道具が必要になるので決して安価な事柄ではありません。
ですが、愛着あるものを長く使いたいというご要望には最大限応えていきます。
レストアする時などには遠慮なくご用命ください。