包装機の修理・4時間で対応
数年前のお話ですが、緊急の作業依頼の電話をいただきました。
食品製造会社様で、賞味期限が短い、いわゆる生菓子を作られているお客様です。
内容は「商品を作ったのだが、包装機が動かない。3~4時間程度で直さないと製造した商品を廃棄しなければならない。何とかしてほしい。」との事でした。
早速、工具を積載したメンテナンスカーで1名のみ出発しました。
弊社は、緊急修理の原因がはっきりしているものは必要な人数で出かけますが、原因が特定できない場合は会社に待機するメンバーを残します。
先発の者が到着し、すぐに拝見しました(写真は処理させていただいてあります)。
すると包装機の工程として20工程ほどあるのですが、毎回15工程の所で停止します。
この工程で止まることがはっきりしたので、その原因の追究に入りました。
このときに「ここが壊れているに違いない」と思い込むと重大な判断ミスにつながることがあるので、機械の仕組みを理解し、機械部分と電機部分を丁寧に確認します。すると、どうやら15工程が終了したことを検出するセンサーが壊れているようです。
早速待機しているメンバーに電話をかけ、センサーの在庫(少しですが)と故障を確実に判断するプログラム解析ツールを持ってくるように依頼しました。
幸い、近くのお客様ですのですぐに到着しました。プログラム解析ツールをすぐに接続し、センサー故障かリアルタイム診断を行ないました。やはり、機械的には動いていてもセンサーからの検出はありません。
早速、センサー交換に入ります。センサーは同一のものはありませんでしたが、待機メンバーが会社の資料で調べた結果、流用可能な物がありましたのでお客様 の承認の後、臨時に取り付けることにしました。
取り付け後動作確認を行なうと正常に最終工程まで動きました。
何とか、4時間程度で終了し、お客様の商品も無駄にならず感謝の言葉をいただき、いい気分で会社に戻りました。