切削加工機インバーター修理
切断刃が回転しないとのことで、原因調査をいたしました。
機構としてモーターで丸鋸を回転させているシンプルな構造です。
調査項目は以下のとおりです。
- モーターの焼き付き→手で回るのでOK
- モーターブレーキの固着→手で回るのでOK
- 電気系統の異常→絞り込み調査
- 回転部分の機械的固着→手で回るのでOK
絞り込み調査結果は、モーターの回転を制御しているインバーター部品がエラーにより停止しています。
エラー内容はモーターに異常な電流が流れているとのことですが、モーターをはずしてもエラーが表示されますので、インバーター本体の故障と判断しました。
故障したインバーターを取り外す前に細かなパラメーターは可能な限り控えます。
大抵は初期値のままですが、確認することが重要です。
楽をしようとすれば、後でトラブルとなり復旧に悪影響が出ます。
古い機種はバックアップ用の電池も寿命になっており、外すと数日でパラメーターが確認できなくなる場合があります。
現行機種を取付て、パラメーターを再設定して終了となりました。
インバーターは夏場が来て気温が上がると修理依頼が多くなります。
本体の発熱が換気できる場所なら良いのですが、制御盤が小型で密閉されていると問題が出やすいようです。
暫定的には、解放と換気でしのげますが、本来はFANの取付や制御盤クーラー取付をおすすめします。