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吸塵設備の部品交換修理

機械修理ドットコム合同会社
住宅用衛生設備製造工場で使われている、吸塵設備の部品交換修理を承りました。 シンクを加工する際に発生する切子を吸い込み、吸塵する装置です。 「空気漏れが起きているので部品交換をしてほしい」というご依頼をいただきました。 今回はお客様の方で不具合箇所を特定されていましたので、原因の解明の必要はありません。 「完全に壊れてしまう前に交換したい」というご要望への対応となります。

作業内容

切子を吸い込んだ際に装置の損傷を和らげる為のボード(ステンレス鋳物板)と、吸塵装置内部の推力回転装置の部品交換。 具体的には下記作業になります。
  • 切子を受けるステンレス鋳物板の交換
  • 取付のためのボルト交換
  • 推力回転装置の部品交換
  • ベアリング交換やボルト交換と可動部へのグリスアップ

整備状況

  • こちらが切子を受けるステンレス鋳物板です。 こちらの写真では切子が当たる部分が破損してしまっています。 この破損が空気漏れの原因となります。 ステンレス製なので強度はありますが、吸い込まれる切子もステンレス製のため、何年か使用しているとこういった破損が発生してしまいます。
  • この吸塵装置の途中にステンレス鋳物板を取付ける箇所がありますので、そこに取付けます。
  • こちらが吸塵装置の推力回転装置になります。 この中の回転装置が回転し、切子を吸い込む力を発生させます。
  • こちらが吸塵装置の回転体の内部になります。 この回転体の部品を交換整備しました。
  • 回転体の内部の部品になります。 こちらも摩耗しているため新しい物に交換しました。 摩耗が激しくなると、吸い込む力が低下してしまいます。 今回の空気漏れとは関連はありませんでしたが、放っておくと吸塵機能が働かなくなってしまうので、その前に交換対応しました。
試運転では切子がしっかりと集塵されているのを確認しました。 その後グリスアップをおこない、回転装置が正常に稼働し異音やガタツキ等が無い事を確認し作業終了になりました。

作業のポイント

吸気が漏れないように全てのボルトを均等な力で締め付けました。 また、回転装置の部品を交換する際には、「回転部が回る時に吸気管等に干渉していないか」「パーツ同士がスムーズにこすれ合っているか」等をしっかりと調整をすることが重要です。 今回、空気漏れとは別に、回転体の摩耗している部品を交換させていただきました。 回転するもの、こすれあうものは必ず摩耗が発生します。 回転部分をこまめにグリスアップすることで、摩耗は少しでも遅らせることができます。 不具合の早期発見にもつながりますので、定期的なチェックとメンテナンスをお勧めしています。

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