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モーターコイル巻き替え修理

機械修理ドットコム合同会社

ゴムや樹脂の加工会社さまから「モーターが突然動かなくなってしまった」というお問い合わせをいただきました。
モーターが動かなくて工場のラインが止まってしまっているので、動くようにして欲しいという事です。

状況確認

現場調査を行った際にモーターを見たところ、焦げ等が見られたためコイル焼けだということは感じました。
そのモーターを引き取り、分解して確認したところ、やはりモーターのコイルが焼けていました。

いつもは正常に稼働していたのですが、経年による絶縁劣化によって定格以上の負荷がかかる状態になってコイルが熱を持ち、最終的にはコイル焼けが起こってしまったと思われます。

モーター動かないと全く設備を動かせないため工場設備を止めることになってしまいます。
機器の状態と修理方法、お見積もりを依頼主様に伝えたところ、修理させていただくことが決まりました。

作業内容

  • モーターの分解作業
  • ベアリング交換作業
  • コイル交換作業
  • シール材、パッキンなど老化した部品の交換作業
  • グリスアップ

整備工程

①こちらの写真が施工前の状態。
自社工場で修理を行うため引き取りに行きました。

モーターを引き取った際の写真です。トラックの荷台に載せられている状態で、モーター自体の高さは80㎝程度のように見えます。

②モーターのコイルの交換を行うために分解をします。
その際に、他に故障や摩耗が激しく交換した方が良い部品などがないか検査します。

分解作業を行っているところの写真です。手袋をつけた手で部品に手をかけています。力を入れている状態がよく分かります。

③こちらの写真がモーターを分解しているところ。
コイル焼けが確認できると思います。

分解されたモーターの写真です。中は黒ずんでおり、焼け焦げた様子が分かります。

④端子部も抵抗値を調べ経年による絶縁劣化が見られたため、新品に交換することとしました。

端子の抵抗値を調べている様子の写真です。センサーを端子にあてて、メーターの表示を確認しています。
交換前
端子を交換したあとの写真です。新しくなったことが分かります。
交換後

⑤下がコイルを新しい物に巻き替えたところ。
その後組立作業を行い、現場にて設置作業を行い作業終了となりました。

コイルを巻き替えたあとの写真です。焦げはきれいに清掃されており、コイルも新品になっていることが分かります。

現場にて試運転の結果製造ラインも正常に稼働し動くようになりました。

再発防止のアドバイス

日頃からチェック、整備を行うことでこのような症状も未然に防ぐことが出きますが、数年に一度はメンテナンスを行うことで、いつしか進行していた不具合が発見できると思います。

予防方法や危険度の見分け方など

異音がしたり動作がおかしいなと感じたりした時には、異常がある可能性が高いです。
端子部の抵抗値等をチェックすることで、絶縁する能力が落ちていると感じたら早めに交換することもコイル焼けを起こりにくくする方法です。
完全に動かなくなる前に、日頃から点検・整備を行うことで予防できると思います。

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