スクリュー軸受部修理
生コンクリート製造プラントでご使用になっている装置の、一部部品の修理案件です。
「製品を送り込む為のスクリューがあるのだが、その軸受部が劣化、摩耗してしまい困っている」とのことで、復元の依頼をいただきました。
お客様のほうで「取外しと組付けはできる」とのことなので、今回は劣化した部品製作のみの作業となりました。
普段はプラントのような大きなものを製作することはありませんが、部品の修理であれば通常の業務とそれほど違いはありません。
お客様から引き上げた部品です。
シャフトとハウジング押えですが、原形をとどめていません。
回転台の中心が安定せず、ハウジング押えも変形してしまっています。
ベアリングは粉々の状態で、新品に変更するしかありません。
シャフトは溶接でつなぎ合わせ、他部品は新規で製作しました。
組み上げた部品です。ベアリングとオイルシールについても、もちろん新品に交換します。
修理した箇所は、「装置的に相当負荷がかかる部分であり、数年ごとに修理が必要」とのことでした。
修理期間中はどうしても装置を止めなければならないため、ストック用の部品として、ユニットでの新規製作のご提案もさせていただきました。
今回ご依頼いただいた案件は、部品が原形をとどめていなかったため、元の形状や組み込み方を想像しつつ製作をいたしました。
機械の仕組みや構造を理解しているからこそ対応できるこのような作業は、与えられた図面通りに部品を作るだけの業者さんでは対応がむずかしいのではないでしょうか。
普段からメカの設計をしてきた経験を、存分に活かすことができた案件となりました。