接合機の油圧シリンダパッキン交換作業
貴金属加工業者様から、工場で使用している接合機のシリンダーから油が漏れているとのご連絡をいただきました。
ご依頼内容は「シリンダー交換」ですが、まずは現地調査から開始します。
今回の対象となるものは「直動シリンダー」です。
確かにオイル漏れは確認できましたが、ポイントはロッドの状態。
ここに傷がついているかどうかが、対応方法を判断する基準となります。
確認したところ、大きな傷はありません。
ここの傷がある場合、隙間ができてオイルが漏れてしまうことがあります。
そうなるとシリンダーのユニットごと交換する必要がありますが、今回のように傷がない場合にはパッキンの交換だけで済むケースがほとんどです。
パッキンは経年劣化がありますので、数年ごとにどうしても交換する必要があります。
部品だけの交換で済む場合、ユニットごと交換する場合と比較すると1/4程度の費用で解決することが可能です。
その点を説明し、今回は部品交換をおこなうことでご納得いただきました。
今回苦労した点は、装置が大型で交換する部品がかなり高い位置にあるという点と、その部品がかなり重いという点です。
幸い天井に使用されている鉄骨を使うことができましたので、チェーンブロックを使って部品の上げ下げをすることができました。
作業工程
部品を持ち帰った後、清掃と部品交換の作業は1時間程度で済みました。
こうして見返すと、実際の作業としては着手から完了まで全くトラブルもなく、きわめてスムースに対応することができました。
重要なのは、装置の状況をしっかり見極めて、最適な提案を行い、着手前にしっかり段取りするという、基本中の基本です。
結果的にはメーカーに依頼するよりもローコストで対応することができ、問題のオイル漏れも解消し、快適に使用できています。
弊社のこれまでの経験を活かすことで、お客さまに喜んでいただくことができました。