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タクトタイムオーバーの解消

株式会社日向精工
溶接機のメーカーさまから、画像検査装置で「タクトタイムをオーバーしてしまう」という不具合が発生しているとのご依頼をいただきました。 この装置は抵抗溶接機に使うチップを流すラインです。 装置自体を弊社で導入させていただいた経緯もあり、ご依頼をいただきました。 お客さまの「ワークの搬送時にスリップしていることが原因ではないか」という見解から、搬送ベルトの交換をすることとなりました。 一連のラインとなっているのですが、画像検査ブースにおいては非常に狭く、またカメラや照明機器等、様々な部品がついている為、細かな作業が必要となります。

作業工程

  • 先ずは、テイクアップボルトを緩めていきます。
  • スナップローラを外した図(ワークの金属粉が結構あります)。
  • ベルトの蛇行防止のため、プーリの汚れを落とします。
  • こちらもベルトの蛇行防止のため、スナップローラも同様にきれいにします。
  • コンベア側面に取付けてある部品を外していきます。
  • 新旧ベルトの比較です。
  • 新しいベルトを組み付けているところです。
  • ベルトの張り、蛇行調整を行い作業終了となります。

原因は別にあった

ご依頼いただいたベルトの交換を済ませましたが、再稼働した結果、問題であるタクトの遅れは解消されません。 そこで原因を一から突き止めていくと、シリンダーのスピコンの設定が意図したものではないことが分かりました。 この設定を開放することで、想定していたタクトタイムを実現することができる状態となりました。 結果的には当初のご依頼とは別の原因による不具合ではありましたが、ベルト自体の摩耗も気になるレベルでしたので、いいタイミングでメンテナンスできたと考えています。 日向精工は、搬送系の装置には自信があります。 今回は自社製のラインの一部でしたので効率的に作業できました。 搬送系装置のことでお困りの点・疑問点などありましたら、お気軽にお声がけください。
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