三連バケット改修工事
溶接機器メーカー様からのご要望で、装置の改修工事をおこないました。
電極チップの外観検査装置の一部として設置されているもので、ホッパー内の製品を単列にリフターでかき上げて送り込む「三連バケット」の改修工事です。
改修工事と言っても老朽化に伴う工事ではなく、能力向上を目的とした改良工事となります。
この装置は、クライアント様が独自に製作されたものですが、「歩留まりを向上したいがチョコ停の頻度が高い」というお悩みを抱えていました。
いわゆるチョコ停とは、「短時間で解消される一時的なトラブル」を指します。
一度の停止時間が短くても、その頻度が高まれば大問題となります。
そのため、「どうにか解消できないか」とのご相談を受けました。
チョコ停の解消は当然対応していきますが、まずは更なる効率化対策として、製品搬送のためのアタッチ部品を2倍に増やすことを提案いたしました。
1.リフターのチェーンを取り外す
取り外し中
取り外し完了
2.製品搬送を増やす為に、アタッチ部品を2倍に増やす
3.ホッパー底部の傾斜をきつくする為に板金部品を溶接
この装置は「三連バケット」という名前の通り、同じ機能を3つ備えていますが、今回は試験的に1ヶ所のみ改修をおこないました。
現在お客さまの中で評価をしていただいている最中ではありますが、チョコ停の解消とともに、部品を増やすことで効率は2倍に向上することを実現できました。
今回はお客さまが開発された装置で資料が揃っていたこともあり、作業準備がとてもしやすい案件でした。
自社製でなくても、設計図などの資料を揃えていただくことで工期を短縮でき、その分の費用を抑えられるというメリットがございます。
資料は分かりやすく保管していただくことをお勧めいたします。
概ね好評をいただいていますので、近日中に他の2ヶ所も対応することになると思われます。
こういった試験的なご要望であっても対応させていただきます。
お悩みを抱えている現場の方は、ぜひお気軽にお声掛けください。